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あかりBLOG

光とあかりの話題

     
 

二月に思う

今年は、2月15日から中国の春節(旧正月)が始まります。
私、8年ほど前に1年半ほど中国は広東省東莞市に赴任していたおり、春節の時期にふと中学生のとき暗唱いたしました晩唐の詩人「杜牧」の七言絶句「山行」を思い出し、その詩の1節「霜葉は二月の花より紅なり」にある二月の花とは何の花なのか疑問に思った事がございました。

山行 杜牧

遠上寒山石径斜(遠く寒山に上れば石径斜めなり)

白雲生処有人家(白雲生じるところに人家有り)

停車坐愛楓林晩(車をとどめてそぞろに愛す楓林の晩)

霜葉紅於二月花(霜葉は二月の花より紅なり)

そこで、当時中国人従業員何人かにこの二月の花は何の花なのか聞いてみたのですが、明確な答えは返ってこず、ほとんどがこの詩すら知りませんでした。
中国では、杜牧が暮らしていた1,200年前の唐の都長安(現在の西安)と現在の広東省東莞市では自然環境が劇的に変わっていることと、経済至上主義へと大きく変貌した風潮の元、人々の関心事が文学的なものから経済的なものに完全に移行していると思われました。
「杜甫、李白、杜牧」等々日本の文学、文化にも多大な影響を与えた古の偉大な中国の詩人たちが現在の中国において、忘れ去られようとしているのではないかと危惧いたします。

さて、本論に戻りますが、この二月の花ですが、中学生の時以来旧暦二月といえば早春であり、早春の花といえば当然「桜」であると思っておりました。
しかしながら、中国においては、花といえば「桃」の花であり今ではこの二月の花は「桃の花」であると思っております。

 

いずれにせよ、「二月の花」はこの七言絶句を暗唱、朗読する個々の人たちの思いの花であれば良く「梅」「桃」「杏」「桜」等心の中に咲く花を思い浮かべればよいのだと思います。

株式会社光電器製作所

和田 昇