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郷榮会

平成22年度小松市向本折町の初老を祝う会 郷榮会のホームページです。 向本折町では初老(40歳前厄)を迎えるメンバーが、大鏡餅をつきあげ町内を練り歩き神社に奉納するのが習わしとなっています。 言い伝えでは、江戸時代から続く行事であり、向本折町の伝統となっています。

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向本折町 初老祝い餅の歴史

 昔から、男子四十二歳と女子三十三歳は厄年といって、特に男性は数え四十一歳の前祝いに厄払いをする為に、氏神様にお餅をお供えする風習が、江戸時代には既にあったと伝えられています。四十二歳は「死に」と言葉が通じ縁起を担いだものと思われます。
 江戸時代の秋祭りは、個人でお餅を氏神様にお供えして厄払いをしていたと伝えられています。ところが、天保年間飢餓が続き、村御印通りの年貢米を藩に納めるのにも苦労し、来年初老に当たる人々が、それぞれの餅米を持ち寄って少し大きめの重ね餅をお供えしたのが、始まりと伝えられています。飢餓の年は例外ですが、当時、向本折村の耕作地は北は天守台下より南は念仏林まで、東は三田町より西は飛行場の主滑走路に至り広大な水田を所有し、餅米も比較的余裕がありましたので、三つ重ね餅の大きさが段々増して現在のように大きくなりました。
 例年は祭り日の三日前にその年の初老の宿で餅米をかしき水に浸け大鏡餅「一番下の白餅は五斗五升、真ん中の青餅は五斗、一番上の赤餅は四斗五升、合計一石五斗」をその年の人々や親戚近所の協力を得て、夜遅くまで掛って搗きあげます。大鏡餅は、本祭りの前日の昼に初老宿を出発し、お宮様までの道中をその年の初老の人が担いで、振る舞い酒を道中見物者に祝ってもらい、夕方暗くなった頃、お宮に到り、若い衆獅子各字(東村、地家、出村)の三台を連ねて、お宮に祈願奉納して厄を払います。ちなみに先の大戦中は一時取り止めになったそうです。本祭りの翌日まで、お宮様にお供えして、大鏡餅を小さく切り、町中にお下がりを配ります。
 この初老祝い餅行事は、向本折町独自のものです。戦後段々と派手に賑になり祭りを一層盛り上げて現在に至っております。
                                    謹書 中川栄一 

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